DIAdem使用FlexLogger™データ検索、解析、レポート作成行う

概要

DIAdemは、1つのソフトウェアツールで、計測データを短時間で検索、確認、解析、レポート生成できるようにエンジニアや科学者向けに特別に設計されたソフトウェアです。DIAdemは、1984年にDIAとして登場して以来、世界各地の何千ものユーザが迅速にデータに基づいた意思決定を行うのを支援してきました。FlexLoggerには、DIAdemの中心的な構成単位をベースに構築されたFlexLogger TDMS Viewerが付属しています。このホワイトペーパーでは、FlexLogger TDMSビューアをDIAdemのフルバージョンにアップグレードする利点を説明します。

内容

複数テストチャンネル検索およびロード

解析したいデータを探す時、ファイルフォルダやファイルを見つけるのに時間を浪費してしまうことがよくあります。正しいデータが見つかった場合でも、通常は複数チャンネルのデータを比較するためにコピー&ペーストを行うため、誤って間違ったデータを貼り付けてしまう可能性があります。DIAdemはDataFinderテクノロジーを搭載しており、単純または高度な検索クエリを使用して全ての計測データファイルを検索することができます。

 

図1:DIAdemを使用して、単純または高度な検索クエリを使用して、複数のファイルからデータポイントを検索する。

 

DIAdemをインストールすると、DataFinderテクノロジーがインストールされます。DataFinderは、どのようなカスタムファイル形式であっても説明情報 (プロパティ) の構文解析ができるインデックス作成サービスです。また、データファイルに含まれている説明情報のデータベースを作成します。このデータベースは、有効なデータが作成、削除、あるいは編集されると、すぐに自動的に更新されます。DataFinderテクノロジーの詳細。

 

データインタラクティブ表示

DIAdemには、FlexLogger TDMSビューアと同じカスタマイズ可能な表示機能およびいくつかの追加機能があります。プロットやチャートの追加、一度に複数の波形の表示、ビデオの追加、同期再生といった機能に加えて、DIAdemではマップを追加してGPSデータを表示したり、ビューレイアウトを保存したり、3Dモデルを表示したりすることができます。

 

図2:DIAdem VIEWのカーソル、ズーム、フラグを利用して、異なるチャンネルのデータを1つの領域でインタラクティブに表示。

 

図3:DIAdem VIEWタブでは、同期再生のためのCAN、ビデオ、GPSデータを表示可能。

 

標準関数またはカスタム関数使用データ解析

DIAdemは、データ内のイベントを自動的に検索することができる統計、科学、微分積分、およびフィルタ処理関数を含む、データ解析のための幅広い数学的ルーチンを提供します。DIAdemでは解析ライブラリが類似の機能を持つグループに分けられ、各解析関数には個々の関数に特化した固有のパラメータがあります。DIAdemの解析関数は全てマウスによる操作が可能で、データの解析を行うのにそれ以外のスクリプトを作成する必要はありません。演算インタプリタを使えば、独自の数学関数を対話式に入力することができます。

 

DIAdemでFFTなどの構成ベースの解析機能を使用

図4:DIAdemでFFTなどの構成ベースの解析機能を使用

 

レポートテンプレートによるデータレポート標準化

他のユーザと結果を共有し、プロジェクトを共同で進めるには、結果を明確かつ簡潔な形式でやり取りする必要があります。DIAdemを使用すれば、エンジニアリング/科学レポートの作成に適したドラッグアンドドロップ環境で、他の社員にデータを提示したり共有したりすることも簡単です。DIAdemを使用すると、WYSIWYG (見たとおりのものが印刷される) レポートエディタで印刷物としても通用するプロフェッショナルなレポートを作成し、PDF、PowerPoint、HTMLなどの一般的なレポート形式にエクスポートすることができます。DIAdemレポートテンプレートを作成したら、それを保存して他の人と共有したり、他のデータセットで利用してレポートテンプレートを自動的に作成したりすることもできます。

 

DIAdemで作成したレポートをPDFやPowerPointなどの一般的なファイル形式にエクスポート

図5:DIAdemで作成したレポートをPDFやPowerPointなどの一般的なファイル形式にエクスポート。

 

DIAdemタスク自動化  

タスクの自動化により、類似テストを実行する度に手動で作成することが不要になり、時間とコストを削減できるため、結果の解析に専念することができます。DIAdemは、内蔵のVBScriptホストを使用しますので、解析関数の簡単なシーケンスから複雑な対話式のレポート作成ソリューションまで、あらゆるものを作成可能です。DIAdemでのスクリプト作成には、マクロ記録関数を使用する方法とVBScriptで書き込みコードを使用する方法の2つがあります。マクロレコーダは、後で使用するため保存可能なスクリプトに基づき、DIAdemで対話式に実行するステップをキャプチャします。DIAdemを使用すると、同じ処理を繰り返し行う必要のあるデータセットの解析を自動化することができます。データの処理に何らかの条件判断が必要な解析タスクに対応するため、VBScriptはスクリプト言語に通常見られるループやケースステートメントなどの一般的なプログラミングコンストラクトを提供します。DIAdemは、テストデータの管理、解析、レポート作成を行う機能と、柔軟で習得しやすいWindowsのスクリプト言語の両方を兼ね備えています。

 

スクリプトでDIAdemのタスクを自動化して時間とコストを節約

図6:スクリプトでDIAdemのタスクを自動化して時間とコストを節約。

 

グループおよびエンタープライズレベル計測データ管理

NIは30年以上のデータ管理の経験を活用して、Data Management Software Suiteを開発しました。このエンタープライズソフトウェアソリューションは、チーム間でデータを標準化するための完全なワークフローを提供し、データを採掘して有用な情報を取得、自動解析を通じて変換し、貴重なインサイトを得ることができるレポートを作成します。Data Management Software Suiteには、DIAdemプロフェッショナル、DataFinder Server、Analysis Serverが含まれており、全てが連携してDIAdemの検索機能と自動化機能をサーバに提供します。Data Management Software Suiteの詳細。

 

図7:Data Management Software Suiteを使用して、データをサーバ上で自動的に標準化、採掘、解析、レポート生成。

 

ステップ