超高速5Gミリ波OTA検証を実現

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アンテナテストチャンバで5Gミリ波ビームフォーミングデバイスの検証に取り組んでいるエンジニアは、無線 (OTA) で性能を特性評価する必要があります。慎重に制御されたRF環境で、詳細な3D空間スイープを構成し実行しなければなりません。ただし、これらの空間スイープを実行して3D OTAアンテナの放射パターンをプロットし、ビームフォーマコードブックをキャリブレートすることは、時間とコストのかかる作業です。また、これらの計測を一定の温度範囲で実行すると、検証が非常に複雑になります。

5Gミリ波アンテナモジュールとビームフォーミングデバイスのOTA検証に対応するソリューションは、次の要件を満たす必要があります。

広範囲にわたる自動化されたOTAテストシーケンスの構成と実行のプロセスを簡素化および高速化する
費用効果が高く、静かで、注意深く制御されたOTAテストチャンバを実現し、計測値の不確実性を最小限に抑えながら、リンクバジェットを改善する
詳細な計測結果とプロットをエンジニアに提供する
アンテナエレメントの少ない小型の5Gミリ波アンテナモジュールから、より大きなアンテナアレイを備えたシステムレベル設計に至るまで、さまざまなサイズのデバイス (DUT) に対応する
広い温度範囲でDUTの性能を検証するための過熱遮断機能を搭載する

5Gミリ波OTA検証のリファレンスアーキテクチャ

DUTポジショナをPXIe-5831 PXIベクトル信号トランシーバと同期させて、連続3Dモーションでスイープすることにより、OTA検証時間を数時間から数分に短縮します。
NIのミリ波OTA検証ソフトウェアを使って、対話形式での使用とすばやいオートメーションを実現します。
OTAテストの設定と実行を簡素化するRF透過サーマルエンクロージャを使用して、温度に対する5Gミリ波アンテナパターンの特性を評価します。

ソリューションのメリット

空間内のポイント (方位角および仰角) を毎分数千個サンプリングできる、ハードウェアアクセラレーションによるDUTポジショナのリアルタイム制御
EIRP、TRP、ビーム特性といった、信頼性の高い狭帯域および広帯域 (5G NR) のOTA計測値
信号干渉を最小限に抑え、リンクバジェットを改善できる、コストが最適化された高絶縁で低損失のCATRチャンバ

無響室への損傷を回避するモジュール式のサーマルドームエンクロージャを使用した、温度 (-40℃～85℃) に対する特性評価
直接遠方界または20 cmのクワイエットゾーンを備えたコンパクトアンテナテストレンジ (CATR) によって最適化されたリンクバジェットと計測カバレッジ

5Gミリ波OTAアンテナの検証のデモを見る

NIのミリ波5G無線検証テストリファレンスアーキテクチャ

プログラミング不要なミリ波OTAの検証結果

NIの5Gミリ波OTA検証リファレンスアーキテクチャによって、アンテナパターンの詳細かつ正確な3Dスイープにかかる時間が5倍以短縮され、5Gミリ波ビームフォーミングの設計をわずかな時間で特性評価し、検証することができます。ここでは、その仕組みについて説明します。

NIのエコシステムでソリューションを構築

NIでは、アプリケーション固有の要件に合わせてカスタマイズされた、様々なソリューション統合オプションを提供しています。独自の社内統合チームでシステムを完全制御することも、NI、および世界中のNIパートナーネットワークが持つ専門技術を生かしてターンキーソリューションをご利用いただくことも可能です。

NIパートナーネットワーク

NIパートナーネットワークは、ドメイン、アプリケーション、および全体的なテスト開発エキスパートがNIと緊密に連携してエンジニアリングコミュニティのニーズを満たすグローバルコミュニティです。NIパートナーは、信頼できるソリューションプロバイダ、システムインテグレータ、コンサルタント、製品開発者、幅広い産業やアプリケーション分野に精通したサービスおよび販売チャネルの専門家です。

サービスとサポート

NIは、トレーニング、技術サポート、コンサルティングと統合サービス、メンテナンスプログラムによって、アプリケーションのライフサイクル全体を通してお客様との緊密な関係を築きます。お客様のチームは、NIの地域別ユーザグループに参加することで新たなスキルを発見でき、オンライントレーニングおよび対面型トレーニングで習熟度を高めることができます。