5Gデバイス検証

RF検証ワークフロー加速

5Gデバイスを検証する2人のエンジニア

5G設計においてテストケースの数と複雑さは増大しています。このため、エンジニアチームは厳しい市場投入期限に間に合わせるため、作業の無駄を排してスリム化を進める必要に迫られています。NIは、5G市場のリーダー企業と協力して、ラボでの作業を最新化するためのアプローチを開発し、エンジニアリングの効率を高めています。高精度DCから広帯域RFにいたるまで、高速、高信頼性のオープンな計測ソフトウェアを、厳密に同期された計測器で構成するモジュール式ワークベンチと組み合わせます。これにより、対話式のブリングアップやデバッグをはじめとして、広範囲にわたる検証および特性評価の自動化など、ラボの作業全般にわたる強力なエンジニアリングワークフローを実現しました。

NIのBattery Test Systemを使ってワークフローを変更するバッテリ検証エンジニア

注目のソリューション

広帯域RFフロントエンド検証

NIアプリケーションソフトウェアとPXI計測器の強力な組み合わせで、広帯域5G用RFフロントエンドのブリングアップやデバッグ、検証を加速します。プログラミングは不要です。使い勝手の良いGUIで、DC、デジタル、およびRF計測器を制御することができます。最新の線形化アルゴリズムを実行しながら、線形性、出力電力、効率性、変調信号品質などの重要なRFアンプパラメータを評価できます。

RFFE検証ソリューション

5G設計検証アーキテクチャ

NIの計測向けソフトウェアは、マルチチャンネルDC、デジタル、アナログ、広帯域RFテスト計測器を制御して、インタラクティブで自動化された5G設計検証シーケンスを簡素化します。

コックピットのようなベンチで制御

多様な計測器APIを統合することに時間とエネルギーをとられながら、5G設計用計測ユーティリティを作成する必要はもうありません。NIのソフトウェアフロントパネルとアプリケーションソフトウェアを活用して、すぐに実行可能でオールインワンの検証用ベンチで制御しましょう。

検証ワークフローの効率化

5Gデバイスのテストケースには従来よりも多くの波形構成と帯域の組み合わせがありますが、NIのRFソフトウェアと最適化された計測アルゴリズムを使用すれば、手作業による対話式計測を、完全に自動化された高速の検証シーケンスへと進化させることができます。

サブナノ秒単位の同期とトリガを実装

NIの検証ベンチでは、複数の計測器を束ねて、統一された計測操作を実現しています。PXIバックプレーンによって、DC、デジタル、アナログ、およびRFの各計測器間でサブナノ秒単位の同期とトリガが確保されるため、5G設計パフォーマンスの動的な評価が可能です。

マルチチャンネルRF MIMOの動作をテスト

ラボ内部の貴重なスペースを節約できるコンパクトな形状でありながら、そこにマルチチャンネル5G MIMOを検証するための構成を組み込むことが可能です。費用対効果にすぐれた、クラス最高の性能を持つRF、デジタル、アナログ、およびDC計測器ですから、ラボの研究開発予算を低く抑えることができます。

ラボでの特性評価プロセスが遅れていた原因を調べたところ、従来の計測器を使用したRF計測に最も長い時間がかかっていることがわかりました。しかし、PXIを採用することで、計測品質を損なうことなく、テストスループットを大幅に向上させることができました。

Ben Thomas氏

モバイル5G事業開発部門ディレクター

Qorvo社

NIパートナー連携する

NIパートナーネットワークは、ドメイン、​アプリケーション、​テストの専門家で構成される​グローバル​コミュニティです。NIと協力して活動し、お客様のニーズにお応えし​てい​ます。NIパートナーには、信頼できるソリューションプロバイダ、システムインテグレータ、コンサルタント、製品開発者がいるほか、幅広い産業分野および応用分野に精通したサービスおよび販売チャンネルの専門家が揃っています。

エンジニアチームがテスト要件に従ってBattery Test Systemを構成できるよう手伝うNIパートナー