NI-SCOPE 16.1 Readme

2017年1月


このファイルには、インストール手順、新機能、NI-SCOPE 16.1で修正された主なバグのリスト、および既知の問題など、NI-SCOPEドライバに関する重要な情報が記載されています。


概要

新機能

サポートされているハードウェア

システム要件

サポートされているオペレーティングシステム

アプリケーションソフトウェアのサポート

インストール情報

NIソフトウェアでのMicrosoft Windows 7、Windows Vista、Windows XP、およびWindows Server 2003のサポート

製品のセキュリティおよび重要な更新

ドライバのバージョン名の変更

既知の問題

ヘルプにアクセスする

サンプルを検索する

NI製品のインストールを自動化する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 10と使用する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1と使用する

法的情報


概要

NI-SCOPEを使用することで、さまざまな集録、測定、解析の機能、および従来のオシロスコープの機能を実装することができます。また、NI-SCOPEには、プログラミングなしでNIデジタイザを使用できるNI-SCOPEソフトフロントパネルをも含まれています。


新機能

  • NI-SCOPE 16.1では、PXIe-5164のサポートが追加されました。
  • NI-SCOPE 16.0では、LabVIEW 2016のサポートが追加されました。
  • NI-SCOPE 15.1.1では、NI-RFSAとNI-RFMxとの互換性に関するバグの修正が追加されました。
  • NI-SCOPE 15.1の新機能
    • NI PXIe-5170RおよびNI PXIe-5171R再構成可能オシロスコープのサポート。
    • FPGA拡張のサポート
  • NI-SCOPE 15.0では、LabVIEW 2015のサポートが追加されました。
  • NI-SCOPE 14.1の新機能
    • NI PXIe-5105およびNI PXIe-5114のサポート。
    • NI-SCOPEソフトフロントパネルのデバッグ。
  • NI-SCOPE 14.0では、LabVIEW 2014のサポートが追加されました。
  • NI-SCOPE 4.1.3では、LabVIEW 2013のVIのバグ修正が追加されました。
  • NI-SCOPE 4.1.1では、NI PXIe-5185/5186デジタイザに影響する重要なバグ修正が追加されました。
  • NI-SCOPE 4.1の新機能
    • NI PXIe-5160、2.5 GS/s高速デジタイザのサポート。
    • NI PXIe-5160およびNI PXIe-5162のNI-P2Pサポート。
  • NI-SCOPE 4.0.5では、LabVIEW 2013のサポートが追加されました。
  • NI-SCOPE 4.0では、NI PXIe-5162、5 GS/s高速デジタイザのサポートが追加されました。
  • NI-SCOPE 3.9.7ではNI-SCOPEソフトフロントパネルが再設計されました。
  • NI-SCOPE 3.9.6にNI PXIe-5185/5186、12.5 GS/s高速デジタイザ(新規モデル)の1 MΩサポートが追加されました。
  • NI-SCOPE 3.9.4では、LabVIEW 2012のサポートが追加されました。
  • NI-SCOPE 3.8.9では、NI-RFSA 2.5.2のサポートが追加されました。
  • NI-SCOPE 3.8.8では、NI PXI-5900デジタイザの重要なバグ修正が追加されました。
  • NI-SCOPE 3.8.7では、NI PXIe-5185/5186デジタイザの重要なバグ修正が追加されました。
  • NI-SCOPE 3.8.6では、NI-RFSA 2.5のサポートが追加されました。
  • NI-SCOPE 3.8.5の新機能
    • LabVIEW 2011のサポート
    • 次のNI-TClk関数/VIおよび属性/プロパティの追加。

      LabVIEW VIC/C++関数
      niTClk同期パルス送信元の同期をセットアップniTClk_SetupForSyncPulseSenderSynchronize
      niTClk同期パルス送信元に同期niTClk_SynchronizeToSyncPulseSender
      niTClk同期パルス送信元の同期を終了niTClk_FinishSyncPulseSenderSynchronize

      LabVIEWプロパティC/C++属性
      NI-TClk同期パルス送信元:外部パルスソース NITCLK_ATTR_SYNC_PULSE_SENDER_SYNC_PULSE_SOURCE
  • NI-SCOPE 3.8の新機能
    • NI PXIe-5185/5186、12.5 GS/s高速デジタイザのサポート。
    • ナショナルインスツルメンツのアプリケーション開発環境(ADE)で構築されたカスタムインストーラにNI-SCOPEランタイムを追加することができるサポート。このインストーラには、NI 高速デジタイザを使用するアプリケーションをデプロイするのに必要な計測器ドライバのランタイムコンポーネントが含まれています。
      • ランタイムインストーラには、Measurement & Automation Explorer(MAX)、NI Signal Express、またはNI-SCOPEソフトフロントパネルを使用した対話的なハードウェアの構成やテストのサポートは含まれません。
      • ラインタイムインストーラは、NI-SCOPE 3.6.x 以前のバージョンおよびNI-DAQmx 8.9.x 以前のバージョンからのアップグレードをサポートしていません。
      • ランタイムインストーラは、NI 5102、NI 5112、NI 5620、またはNI 5621をサポートしません。

サポートされているハードウェア

各オペレーティングシステムでサポートされているハードウェア製品を次の表に示します。


ハードウェア製品 Windows 10/Windows 8.1(32ビット)/7(32ビット)1でのサポート Windows 10/Windows 8.1(64ビット)/7(64ビット)でのサポート
NI PXI/PCI-5102
はい
いいえ
NI PCMCIA/USB/AT-51021
いいえ
いいえ
NI PXI/PXIe/PCI-5105
はい
はい
NI PXI/PCI-5112
はい
いいえ
NI PXI/PXIe/PCI-5114
はい
はい
NI PXI/PXIe/PCI-5122
はい
はい
NI PXI/PCI-5124
はい
はい
NI USB-5132/5133
はい
はい
NI PXI/PCI-5142
はい
はい
NI PXI/PCI-5152
はい
はい
NI PXI/PCI-5153
はい
はい
NI PXI/PCI-5154
はい
はい
NI PXIe-5160/5162
はい
はい
PXIe-5164
はい
はい
NI PXIe-5185/5186
はい
はい
NI PXI-5620
はい
いいえ
NI PXI-5621
いいえ
いいえ
NI PXIe-5622
はい
はい
NI PXI-5900
はい
はい
NI PCI-59112
いいえ
いいえ
NI PXI/PCI-5922
はい
はい
1MXI ExpressおよびMXI-4はWindows 10/8.1/7でサポートされています。
2NI PCMCIA/USB/AT-5102およびNI PCI-5911はレガシー製品です。

これらのモジュールのデバイス特有情報は、『NI 高速デジタイザヘルプ』に記載されています。


システム要件

NI-SCOPE 16.1には、以下の要件があります。


  • 1 GHz以上の32ビット(x86)または64ビット(x64)プロセッサ
  • 1 GB RAM(32ビット)または2 GB RAM(64ビット)
  • 1,024 x 768の画面解像度
  • RTターゲットでアプリケーションを実行する場合、最低128 MBのメモリ

サポートされているオペレーティングシステム

NI–DCPower 16.1では、以下のオペレーティングシステムがサポートされています。


  • Windows 10/8.11/7 SP12
  • Windows Embedded Standard 7 SP12
  • Windows Server 2012 R21
  • Windows Server 2008 R2 SP12

メモ Windows 32ビットオペレーティングシステムのサポートでは、物理アドレス拡張(PAE)を無効にする必要がある場合があります。これによりシステムが受ける影響および必要な対策については、ni.com/jp/infoでInfo Codeに「PAESupportjp」と入力してください。


1 NIソフトウェアは、VC2015ランタイムおよび.NET 4.6.1をインストールします。Windows 8.1およびWindows Server 2012 R2でこれらをサポートするには、Microsoft更新が必要です。これらの更新のインストール方法については、Microsoft KB2919442およびKB2919355を参照してください。


2 NIソフトウェアは、SHA-256証明書により署名されています。Windows 7 SP1、Windows Embedded Standard 7 SP1、およびWindows Server 2008 R2 SP1でSHA-256をサポートするには、Microsoft更新が必要です。このセキュリティ更新のインストール方法については、Microsoft社のKB3033929を参照してください。


アプリケーションソフトウェアのサポート

以下の表には、NI-SCOPE 16.1でサポートされているアプリケーションソフトウェア(サービスパックを含む)のバージョンが記載されています。


アプリケーションソフトウェアNI-SCOPE 16.1でサポートされているバージョン
LabVIEW2013 SP1以降
LabVIEW Real‐Timeモジュール2013 SP1以降
LabWindows™/CVI™2013以降
LabWindows™/CVI™ Real-Timeモジュール2013以降
Microsoft Visual C++ (MSVC)6.0以降

インストール情報

NI-SCOPEは、NI-DAQがインストールされていない場合、または以前のバージョンがインストールされている場合にNI-DAQをインストールします。NI-DAQのサポートファイルは、システムにLabVIEWまたはLabWindows/CVIがインストールされている場合にインストールされます。ただし、NI-SCOPEがNI-DAQから必要とするコンポーネントはデバイスドライバのみです。


以前のバージョンのNI-SCOPEからアップグレードする

  • NI-SCOPE 1.0および1.1からのアップグレード―NI-SCOPEは、NI-SCOPE 1.0または1.1にインストールすることはできません。最新バージョンのNI-SCOPEをインストールする前に、これらのバージョンのNI-SCOPEをアンインストールする必要があります。
  • NI-SCOPE 1.5以降からのアップグレード―NI-SCOPE 1.5以降のバージョンは自動的にアンインストールされます。修正した古いバージョンのサンプルは、新しいバージョンのサンプルに上書きされます。

NI-SCOPEをアンインストールする

NI-SCOPEをインストールすると、以下のソフトウェアも一緒にインストールされます。NI–SCOPEをシステムから完全に削除するには、次のパッケージをすべて削除する必要があります。


  • NI IVI Compliance Package 16.0
  • NI-DAQmx 15.0.1
  • 従来型NI-DAQ 7.4.4
  • NI Measurement & Automation Explorer 16.0
  • NI Hierarchical Waveform Storage 16.0
  • NI I/O Trace 15.0

注意   上記にリストされたソフトウェアパッケージの中には、他のNIソフトウェアと共有されているものもあります。他のソフトウェアが使用しているソフトウェアを削除しようとすると、ソフトウェアの依存関係を警告するメッセージが表示されます。すべてのソフトウェアをアンインストールする、または共有されているソフトウェアを残すことを選択できます。共有ソフトウェアをアンインストールすることを選択した場合、他のNIソフトウェアが正しく機能しなくなる可能性があります。


NIソフトウェアでのMicrosoft Windows 7 RTM、Windows Vista、Windows XP、およびWindows Server 2003のサポート

NI-SCOPE 16.1では、Microsoft Windows 7 RTM(サービスパックなし)、Windows Vista、Windows XP、およびWindows Server 2003はサポートされません。NI-SCOPE 16.1以降をサポートされていないOSにインストールしたり、その上で実行したりすることはできません。NI-SCOPE 16.1を使用しているアプリケーションを、サポートされていないOSにデプロイしたり、配布したりすることはできません。また、NI-SCOPE 16.1がインストールされているコンピュータで作成されたインストーラは、サポートされていないOS上で実行されている、すべてのバージョンのLabVIEW、LabWindows™/CVI™、NI TestStand™、またはMeasurement Studioと一緒に使用できません。


2016年に変更されたOSサポートの詳細については、技術サポートデータベース79UC78LS(Why Does my LabVIEW, LabWindows/CVI, Measurement Studio, or TestStand Built Installer Fail on Windows XP/Vista and Server 2003?)を参照してください。


製品のセキュリティおよび重要な更新

NI製品のセキュリティに関する通知を表示または受信登録するには、ni.com/securityを参照してください。NIからの重要な更新の情報については、ni.com/critical-updatesを参照してください。


ドライバのバージョン名の変更

NI-SCOPEのバージョンは、主要なNIアプリケーションソフトウェア製品のバージョンと統一されることになりました。この統一により、ドライバのバージョン名から、ドライバがリリースされた年およびドライバが対応している最新ソフトウェアバージョンが分かるようになりました。ドライバのバージョン名は年を表す2桁の数値で、<製品名><バージョン年>のように表記されます。たとえば、NI-SCOPE 16.1はLabVIEW 2016と一緒にリリースされたバージョンです。以前の命名規則によりリリースされた最後のバージョンはNI-SCOPE 4.1.3です。新しい命名規則によりリリースされた最初のバージョンはNI-SCOPE 14.0です。


既知の問題

ソフトウェアとドキュメントの既知の問題のリストはオンラインで参照できます。NI-SCOPE 16.1の既知の問題の最新リストは、NIのウェブサイトを参照してください。


ヘルプにアクセスする

  • NI-SCOPEドライバのヘルプは、ヘルプ→NI 高速デジタイザヘルプを選択して『NI 高速デジタイザヘルプ』を参照してください。
  • NI-SCOPEソフトフロントパネルのヘルプは、ヘルプ→オンラインヘルプを選択して、『NI-SCOPEソフトフロントパネルヘルプ』を参照してください。

サンプルを検索する

NI-SCOPEには、ソフトウェアの開発に役立つLabVIEW、LabWindows/CVI、Measurement Studio、MSVC、Visual C++、およびMicrosoft Visual Basicのサンプルが付属しています。これらのサンプルは、ハードウェアで行う一般的な操作方法を示します。これらのサンプルは、スタート→プログラム→National Instruments→NI-SCOPE→サンプルから開くことができます。


NI製品のインストールを自動化する

コマンドライン引数を使用してインストーラのユーザインタフェースおよびダイアログボックスの一部またはすべてを非表示にすることにより、ほとんどのNI製品のインストールを自動化できます。ただし、2012年8月リリース(NIインストーラのバージョン 3.1以降を使用した製品)以降は、NIソフトウェアのサイレントインストール時またはその前に追加ステップを実行する必要がある場合があります。


インストールしようとしているNI製品にMicrosoft .NET 4.0が使用されている場合は、NIソフトウェアがインストールされる前に.NETインストーラが実行されるため、NIソフトウェアのインストールが始まる前にマシンの再起動が必要になる場合があります。.NETによる再起動を回避するには、NIソフトウェアをインストールする前に別途.NET 4.0をインストールしてください。


NI製品のインストールの自動化の詳細については、以下の技術サポートデータベース記事を参照してください。


NIソフトウェアをMicrosoft Windows 10と使用する

Windowsオペレーティングシステムの最新バージョンであるMicrosoft Windows 10では、以前のバージョンと比べて機能が大幅に変更されています。Windows 10には、新機能が追加されているほか、Windows 7とWindows 8からの機能も統合されています。NIのWindows 10サポートについては、ni.com/windows10を参照してください。


NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1と使用する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1にインストールすると、LabVIEW、Measurement & Automation Explorer(NI MAX)、およびNI 起動ツールなどのNIアプリケーションソフトウェア製品へのショートカットを含む新しいタイルがアプリ画面に表示されます。Windows 8.1におけるNIのサポートについては、ni.com/windows8を参照してください。



法的情報

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  • EULAは、<National Instruments>¥Shared¥MDF¥Legal¥licenseディレクトリにあります。
  • NI製品で作成したインストーラに法律情報を組み込む方法については、<National Instruments>¥_Legal Information.txtを確認してください。

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