NI-XNET 17.0.1 Readme

2017年5月


このファイルには、インストール手順、新機能、NI-XNET 17.0.1で修正された主なバグのリスト、および既知の問題など、NI-XNETに関する重要な情報が記載されています。



サポートされているオペレーティングシステム

アプリケーションソフトウェアのサポート

インストール手順

製品のセキュリティおよび重要な更新

新機能および変更点

サポートされているハードウェア

既知の問題

バグの修正

プログラミングに関するその他のトピック

ヘルプにアクセスする

NI製品のインストールを自動化する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 10と使用する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1と使用する

法的情報


サポートされているオペレーティングシステム

NI-XNETは、次のオペレーティングシステムをサポートしています。


  • Windows 10
  • Windows 8.11
  • Windows 7 SP12
  • Windows Server 2012 R21
  • Windows Server 2008 R2 SP12

メモ Windows 32ビットオペレーティングシステムのサポートでは、物理アドレス拡張(PAE)を無効にする必要がある場合があります。これによりシステムが受ける影響および必要な対策については、ni.com/jp/infoでInfo Codeに「PAESupportjp」と入力してください。


1 NIソフトウェアは、VC2015ランタイムおよび.NET 4.6.2をインストールします。Windows 8.1およびWindows Server 2012 R2でこれらをサポートするには、Microsoft更新が必要です。これらの更新のインストール方法については、Microsoft KB2919442およびKB2919355を参照してください。


2 NIソフトウェアは、SHA-256証明書により署名されています。Windows 7 SP1、Windows Embedded Standard 7 SP1、およびWindows Server 2008 R2 SP1でSHA-256をサポートするには、Microsoft更新が必要です。このセキュリティ更新のインストール方法については、Microsoft社のKB3033929を参照してください。


NI-XNETインストーラはWindows Server 2003/NT/Vista/XP/Me/2000/98/95、またはR2以外のWindows Serverをサポートしません。


NI-XNETは、Windows 7でのゲストアカウントをサポートしません。これらのオペレーティングシステムでNI-XNETを使用するには、管理者またはユーザアカウントにログインする必要があります。


アプリケーションソフトウェアのサポート

このバージョンのNI-XNETソフトウェアは、以下の開発環境をサポートしています。


  • LabVIEW 2014、2015、2016、および2017
  • LabVIEW Real-Time (RT) 2014、2015、2016、および2017
  • LabWindows/CVI 2012以降
  • Microsoft Visual C/C++ 6.0

インストール手順

NI-XNETソフトウェアをインストールするには、Administratorまたは管理者権限を持つユーザとしてログオンする必要があります。NI-XNETソフトウェアのセットアッププログラムはシステムの構成レジストリを変更するため、管理者権限を必要とします。NI-XNETソフトウェアをインストールするには、以下の手順に従ってください。


  1. CD-ROMドライブにNI-XNET Software for WindowsのCDを挿入します。CD-ROMドライブでデータCDが自動的に再生され、インストーラが起動します。インストーラが自動的に起動しない場合は、Windowsエクスプローラを使用してCDを開き、NI-XNET Software for Windows CDからautorun.exeファイルを起動してください。
  2. インストールウィザードに、NI-XNETソフトウェアのインストールに必要な手順が指示されます。戻るボタンをクリックすると、戻って値を変更できます。キャンセルをクリックすると、セットアップを終了できます。
  3. インストールが終了したら、終了をクリックしてください。

製品のセキュリティおよび重要な更新

NI製品のセキュリティに関する通知を表示または受信登録するには、ni.com/securityを参照してください。NIからの重要な更新の情報については、ni.com/critical-updatesを参照してください。


NI-XNET 17.0.1の新機能およびNI-XNET 17.0からの変更点

NI-XNET 17.0.1では、以下の機能が変更されました。


  • LabVIEW 64ビットサポートのバグ修正。

NI-XNET 17.0の新機能およびNI-XNET 16.1からの変更点

NI-XNET 17.0では、以下の機能が追加されました。


  • LabVIEW 2017のサポート。
  • NI PCIe-8510のサポート。
  • AUTOSAR ARXMLのバージョン3.xおよび4.xのインポートのサポート。

NI-XNET 17.0では、以下の機能が変更されました。


  • NI 9860モジュールおよびXNETポート搭載cDAQに対する機能が改善されました(ファームウェアの更新が必要)。
  • LabVIEW 2013のサポートが削除されました。
  • CVI 2010のサポートが削除されました。

NI-XNET 16.1の新機能およびNI-XNET 16.0からの変更点

NI-XNET 16.1では、以下の機能が追加されました。


  • NI USB-850x USBモジュールのサポートが追加されました。
  • J1939のC-APIサンプルが追加されました。
  • バスモニタとデータベースエディタのISO CAN FDでカスタムのボーレートを設定できるようになりました。
  • バスモニタでIDを除外できるようになりました。
  • バスモニタでJ1939のノードアドレスを設定できるようになりました。

NI-XNET 16.1では、以下の機能が変更されました。


  • CVI 8.5、9.0および2009のサポートが削除されました。

サポートされているハードウェア

  • NI USB-8502(高速/FD CAN)
  • NI USB-8506(LIN)
  • NI PCI-8511(低速/耐障害CAN)
  • NI PCI-8512(高速/FD CAN)
  • NI PCI-8513(ソフトウェアで選択可能/FD CAN)
  • NI PCI-8516(LIN)
  • NI PCI-8517(FlexRay)
  • NI PCIe-8510(ハードウェアで選択可能)
  • NI PXI-8511(低速/耐障害CAN)
  • NI PXI-8512(高速/FD CAN)
  • NI PXI-8513(ソフトウェアで選択可能/FD CAN)
  • NI PXI-8516(LIN)
  • NI PXI-8517(FlexRay)
  • NI PXIe-8510(ハードウェアで選択可能)
  • NI TRC-8542 NI-XNET CAN HS/FDトランシーバケーブル
  • NI TRC-8543 NI-XNET CAN XS(LS/FT、HS/FD)トランシーバケーブル
  • NI TRC-8546 NI-XNET LINトランシーバケーブル
  • Cシリーズモジュール:
    • NI 9861(Cシリーズ低速CAN)
    • NI 9862(Cシリーズ高速/FD CAN)
    • NI 9866(CシリーズLIN)
    • NI 9860(Cシリーズハードウェアで選択可能)

      XNET Cシリーズモジュールをサポートするプラットフォーム
      • CompactDAQ - NI-DAQmx 9.6以降が必要です。
        • USBシャーシ: NI cDAQ-9171、NI cDAQ-9174、およびNI cDAQ-9178
        • イーサネットシャーシ: NI cDAQ-9181、NI cDAQ-9184、およびNI cDAQ-9188
        • ワイヤレスシャーシ: NI cDAQ-9191
        • cDAQコントローラ: NI cDAQ-9138(WindowsおよびRT)およびNI cDAQ-9139(WindowsおよびRT)
      • CompactDAQ - NI-DAQmx 14.0以降が必要です。
        • cDAQコントローラ: NI cDAQ-9132(Windows)およびNI cDAQ-9134(Windows)
      • CompactDAQ - NI-DAQmx 14.1以降が必要です。
        • cDAQコントローラ: NI cDAQ-9132(RT)およびNI cDAQ-9134(RT)
      • CompactDAQ - NI-DAQmx 14.5以降が必要です。
        • cDAQコントローラ: NI cDAQ-9135
      • CompactDAQ - NI-DAQmx 15.1以降が必要です。
        • USBシャーシ: NI cDAQ-9179
        • cDAQコントローラ: NI cDAQ 9136/37
      • CompactRIO - 以下のターゲットでは、NI Compact RIO 17.0以降およびLabVIEW 2014以降が必要です。
        • Real-Timeコントローラ: NI cRIO-9012、NI cRIO-9014、NI cRIO-9022、NI cRIO-9023、NI cRIO-9024、およびNI cRIO-9025
        • CompactRIO再構成可能シャーシ: NI cRIO-9111、NI cRIO-9112、NI cRIO-9113、NI cRIO-9114、NI cRIO-9116、およびNI cRIO-9118
        • 統合型CompactRIO Real-Timeコントローラ: NI cRIO-9081、NI cRIO-9082、NI cRIO-906x、およびNI cRIO-903x
        • プロジェクトでNI 986xモジュールを使用してビットストリームをビルドおよびデプロイするには、LabVIEW FPGA 2014が必要です。
        • NI cRIO-903xまたはNI cRIO-906xと共にNI Compact RIO 17.0以降を使用する場合は、プロジェクト内のNI 986xモジュールにビットストリームは必要ありません。
      • CompactRIO - 以下のターゲットでは、NI Compact RIO 17.0以降およびLabVIEW 2015以降が必要です。
        • Single-Board RIO: NI sbRIO-9627、NI sbRIO-9607
        • CompactRIO Real-Timeコントローラ: NI cRIO-9032、NI cRIO-9037
        • プロジェクトでNI 986xモジュールを使用してビットストリームをビルドおよびデプロイするには、LabVIEW FPGA 2015以降が必要です。
        • NI cRIO-903xまたはNI cRIO-906xと共にNI Compact RIO 17.0以降を使用する場合は、プロジェクト内のNI 986xモジュールにビットストリームは必要ありません。
      • CompactRIO - 以下のターゲットでは、NI Compact RIO 17.0以降およびLabVIEW 2016以降が必要です。
        • CompactRIO Real-Timeコントローラ: cRIO-9035(Sync)、cRIO-9039(Sync)

NI-XNETソフトウェアはナショナルインスツルメンツのCAN、FlexRay、およびLINハードウェア製品のみをサポートします。他社のCAN製品に関するソフトウェアの詳細については、該当製品に添付されているドキュメントを参照してください。


既知の問題

バグID問題
- When using an .ncd or .dbc database, the baud rate defaults to 500 k (250 k for J1939 databases), and the IO mode defaults to CAN 2.0. You need to programmatically override these values in your session if you need different values.
- Changing transceiver cables on NI 9860 and NI PXIe-8510 modules requires a restart of LabVIEW.
- Changed behavior of Frame Default Payload property: If Application Protocol of a Cluster is J1939, the default for Default Payload bytes is now 0xFF instead of 0x00. As a consequence, unused bits in the frame will be set to 1 instead of 0 when J1939 is used (like required by J1939).
- Variant Handling, as described within the AUTOSAR 4.x Generic Structure Template, is unsupported by NI-XNET. All AUTOSAR XML elements using the <VARIATION-POINT> tag will be discarded.
- If reading AUTOSAR files, some types of frames are not assigned to ECUs as "Tx" (transmitted frames) or "Rx" (received frames).

バグの修正

以下は、NI-XNET 16.1からNI-XNET 17.0.1の間に修正された問題(バグ)のIDとタイトルです。バグIDがわかっている場合は、この一覧で修正状況を確認できます。このリストは、NI-XNETの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。


バグID修正された問題
639597 The option "Browse for Database File" on an NI-XNET IO control crashes LabVIEW 2017 (64-Bit).
612384 NI-XNET Compatibility Library for NI-CAN does not support hardware with transceiver cables.
612146 DBC Import: Unable to read the frame name if there are space characters behind the last character of the frame name and the ':' character following the name.
611887 NI-XNET controls fail to trigger the value changed event.
610257 Error for too many Frame Stream sessions says too many frames instead of too many sessions in NI-XNET error code 0xBFF63012.
609492 NI-XNET LIN C Series devices are unrecoverable after bus power is removed and error -1074384887 is detected.

プログラミングに関するその他のトピック

NI-CANとの互換性

NI-XNET PCI/PXIハードウェアとNI-CAN APIを併用する場合、『NI-CAN Hardware and Software Manual』の付録「NI-XNET Compatibility for NI-CAN」を参照してください。


LabVIEW Real-Timeターゲット上にデプロイされたデータベース

LabVIEW Real-Timeターゲット上でNI-XNETソフトウェアをアップグレードする場合、ターゲットと同じバージョンのNI-XNETを実行するホストコンピュータを使用して、データベースファイルをそのターゲットに再デプロイする必要があります。


デバイス通信中にCompactRIOターゲットにCシリーズモジュールを取り付ける/取り外すことはサポートされていません。

NI 986xモジュールと通信中のcRIOシャーシにモジュールを取り付ける/取り外すと、アプリケーションの失敗やデバイスを破損する可能性があります。



ヘルプにアクセスする

NI-XNETの詳細については、『NI-XNET Hardware and Software Help』(National Instruments→NI-XNET→NI-XNETドキュメント)を参照してください。


NI製品のインストールを自動化する

コマンドライン引数を使用してインストーラのユーザインタフェースおよびダイアログボックスの一部またはすべてを非表示にすることにより、ほとんどのNI製品のインストールを自動化できます。


インストールしようとしているNI製品にMicrosoft .NET 4.0が使用されている場合は、NIソフトウェアがインストールされる前に.NETインストーラが実行されるため、NIソフトウェアのインストールが始まる前にマシンの再起動が必要になる場合があります。.NETによる再起動を回避するには、NIソフトウェアをインストールする前に別途.NET 4.0をインストールしてください。


NI製品のインストールの自動化の詳細については、以下の技術サポートデータベース記事を参照してください。


NIソフトウェアをMicrosoft Windows 10と使用する

Windowsオペレーティングシステムの最新バージョンであるMicrosoft Windows 10では、以前のバージョンと比べて機能が大幅に変更されています。Windows 10には、新機能が追加されているほか、Windows 7とWindows 8からの機能も統合されています。NIのWindows 10サポートについては、ni.com/windows10を参照してください。


NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1と使用する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1にインストールすると、LabVIEW、Measurement & Automation Explorer(NI MAX)、およびNI 起動ツールなどのNIアプリケーションソフトウェア製品へのショートカットを含む新しいタイルがアプリ画面に表示されます。Windows 8.1におけるNIのサポートについては、ni.com/windows8/jaを参照してください。



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エンドユーザ使用許諾契約及び他社製品の法的注意事項


エンドユーザ使用許諾契約(EULA)及び他社製品の法的注意事項はインストール後の以下の場所にあります。


  • 注意事項は、<National Instruments>¥_Legal Information及び<National Instruments>ディレクトリにあります。
  • EULAは、<National Instruments>¥Shared¥MDF¥Legal¥licenseディレクトリにあります。
  • NI製品で作成したインストーラに法律情報を組み込む方法については、<National Instruments>¥_Legal Information.txtを確認してください。

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