2019年1月
このファイルには、NI-CAN 18.5のインストール手順、新機能、および修正された主なバグのリストなど、Windows 10/8.1/7およびLabVIEW™ Real-Time (ETS) 用のNI-CAN™ドライバソフトウェアに関する重要な情報が記載されています。
NIソフトウェアをMicrosoft Windows 10で使用する
NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1で使用する
NI-CANには、フル装備のアプリケーションプログラミングインタフェース (API)、およびナショナルインスツルメンツMeasurement & Automation Explorer (MAX) での構成と解析用ツールが備わっています。NI-CAN APIを使用すると、テストおよびシミュレーションの要件に合わせてカスタマイズされたアプリケーションを開発できます。
インストールメディアに含まれている『NI-CAN Software and Hardware Installation Guide』には、ナショナルインスツルメンツCANハードウェアの取り付けとソフトウェアのインストール手順が記載されています。
『NI-CAN Hardware and Software Manual』および『NI CAN Help』は、NI-CAN製品の主要ドキュメントです。これらのマニュアルには、CANの紹介、アプリケーション開発の開始方法に関する情報、すべてのNI-CAN関数の全般的なリファレンスが記載されています。
NI-CANドキュメントには、コンピュータでスタート→すべてのプログラム→National Instruments→NI-CAN→NI-CANドキュメントを選択してアクセスできます。『Measurement & Automation Explorer Help for CAN』および『NI-CAN Help』は、Measurement & Automation Explorer (MAX) でヘルプトピックメニューからアクセスできます。
ナショナルインスツルメンツのLabVIEWおよびLabWindows™/CVI™開発環境では、各NI-CAN関数のオンラインヘルプから『NI-CAN Help』のリンクにアクセスできます。
NI-CAN 18.5は、次のオペレーティングシステムをサポートしています。
1 NIソフトウェアは、VC2015ランタイムおよび.NET 4.6.2をインストールします。Windows 8.1およびWindows Server 2012 R2でこれらをサポートするには、Microsoftの更新プログラムが必要です。これらの更新のインストール方法については、MicrosoftのKB2919442およびKB2919355を参照してください。
2 NIソフトウェアは、SHA-256証明書により署名されています。Windows 7 SP1、Windows Embedded Standard 7 SP1、およびWindows Server 2008 R2 SP1でSHA-256をサポートするには、Microsoftの更新プログラムが必要です。このセキュリティ更新のインストール方法については、MicrosoftのKB3033929を参照してください。
メモ NI-CANインストーラは、Windows Vista/XP/NT/Me/2000/98/95またはService PackなしのWindows 7のインストールをサポートしていません。NI-CAN 18.5をサポートされていないOSにインストールしたり、その上で実行したりすることはできません。NI-CAN 18.5を使用しているアプリケーションを、サポートされていないOSにデプロイしたり、配布したりすることはできません。また、NI-CAN 18.5がインストールされているコンピュータで作成されたインストーラは、サポートされていないOS上で実行されている、いかなるバージョンのLabVIEW、LabWindows™/CVI™、NI TestStand™、またはMeasurement Studioとも一緒に使用することはできません。
2016年に変更されたOSサポートの詳細については、技術サポートデータベース79UC78LS (Why Does My NI ADE Installer Fail on Windows XP/Vista and Windows Server 2003?) を参照してください。
メモ Windows 32ビットオペレーティングシステムのサポートでは、物理アドレス拡張 (PAE) を無効にする必要がある場合があります。これによりシステムが受ける影響および必要な対策については、ni.com/infoでInfo Codeに「PAESupport」と入力してください。
NI-CAN 18.5では、次のバージョンのアプリケーションソフトウェア (サービスパックを含む) がサポートされています。NIアプリケーションソフトウェアを使用していない場合は、「Microsoft Visual Studioのサポート」を参照してください。
アプリケーションソフトウェア | NI-CAN 18.5でサポートされているバージョン |
---|---|
LabVIEW (32ビット) | 2015、2016、2017、2018、およびそれ以降3 |
LabVIEW RT (ETS) | 2015、2016、2017、2018、およびそれ以降3 |
LabWindows™/CVI™ | 8.0以降 |
3 それ以降のバージョンのサポートは、このリリース時点では検証されていません。LabVIEWとLabVIEW RTの互換性に関する最新情報については、NI-CAN and LabVIEW/LabVIEW RT Compatibilityページを参照してください。
NI-CANでは、以下のバージョンのMicrosoft Visual Studioおよび関連するプログラミング言語がサポートされています。
プログラミング言語 | NI-CAN 18.5でサポートされているバージョン |
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Microsoft Visual C/C++ | 6.0以降 |
Microsoft Visual Basic | 6.0以降 |
メモ NI-CANは、Borland C/C++もサポートしています。
NI-CANソフトウェアをインストールするには、Administratorまたは管理者権限を持つユーザとしてログオンする必要があります。NI-CANソフトウェアのセットアッププログラムはシステムの構成レジストリを変更するため、管理者権限を必要とします。NI-CANソフトウェアをインストールするには、以下の手順に従ってください。
バージョン 18.5.0以降のNI-CANは、システム上にあるLabVIEWの最新バージョンのサポートをインストールします。複数のバージョンのLabVIEWのサポートが必要な場合は、次の手順を実行します。
これで、両方のバージョンのLabVIEWでNI-CANを使用できるようになります。
NI-CAN APIは、LabVIEW 2015で一括コンパイルされています。これはVIの機能には影響しません。ただし、LabVIEW 2015以降でNI-CANサブVIの保存を求めるプロンプトが表示されます。このプロンプトを回避するには、上記のフォルダを一括コンパイルします。以前のバージョンのLabVIEWでNI-CANサポートが必要な場合は、以前のバージョンのNI-CANが必要です。
メモ NI-CAN 18.5.0以降のインストーラは、以前のバージョンのLabVIEWのNI-CANサポートを削除します。既存のNI-CANインストールをアップグレードするためにNI-CAN 18.5.0以降をインストールした場合、システムにインストールされている最新バージョンのLabVIEWでのみNI-CANサポートを利用できます。他のLabVIEWバージョンのサポートを復元するには、上記の手順を実行します。NI-CANのインストールが完了した直後に、サポートファイルをすべてのバージョンのLabVIEWにコピーすることが重要です。
NI製品のセキュリティに関する通知を表示または受信登録するには、ni.com/securityを参照してください。NIからの重要な更新の情報については、ni.com/critical-updatesを参照してください。
NI-CAN 18.5では、以下の機能が追加されました。
NI-CAN 18.0では、以下の機能が追加されました。
NI-CAN 17.0では、以下の機能が追加されました。
NI-CAN 16.0では、以下の機能が追加されました。
NI-CAN 15.0では、以下の機能が追加されました。
NI-CAN 14.0では、以下の機能が追加されました。
NI-CAN 2.7.5リリースでは、以下の機能が追加されました。
NI-XNETハードウェアでのNI-CANコードの実行の詳細については、『NI-CAN Help』の「NI-XNET Compatibility for NI-CAN」を参照してください。
NI-CAN 2.7.4リリースでは、以下の機能が追加されました。
NI-CAN 2.7.3リリースでは、以下の機能が追加されました。
NI-CAN 2.7.2リリースでは、以下の機能が追加されました。
NI-CAN 2.7では、以下の機能が追加されました。
NI-XNETハードウェアでのNI-CANコードの実行の詳細については、『NI-CAN Help』の「NI-XNET Compatibility for NI-CAN」を参照してください。
NI-CAN 2.6.3リリースでは、以下の機能が追加されました。
NI-CAN 2.6では、以下の機能が追加されました。
NI-CAN 2.5.1リリースでは、以下の機能が追加されました。
NI-CAN 18.5でサポートされているハードウェアモデルは、次のとおりです。
このバージョンのNI-CANソフトウェアでは、Windows環境で以下のナショナルインスツルメンツ製ハードウェアがサポートされています。
ナショナルインスツルメンツ シリーズ1 CANハードウェア製品の一部は、このバージョンのNI-CANではサポートされていません。以下のハードウェア製品をサポートするには、NI-CAN バージョン2.2 (ni.comからインストール可能) をインストールしてください。
以下のAT (ISA) ハードウェア製品のサポートには、NI-CANバージョン2.1.3 (ni.com/jpからインストール可能) をインストールしてください。
NI-CANソフトウェアはナショナルインスツルメンツのCANハードウェア製品のみをサポートします。他社のCAN製品に関するソフトウェアの詳細については、該当製品に添付されているドキュメントを参照してください。
以下は、NI-CAN 2.7.5からNI-CAN 18.5の間に修正された問題 (バグ) のタイトルとIDです。バグIDがわかっている場合は、この一覧で修正状況を確認できます。このリストは、NI-CANの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。
バグID | 修正された問題 |
---|---|
414367 | When using a Real-Time target, some NI-XNET cards may display as "Unknown Device." |
644400 | Example projects might not compile after an upgrade because the location of the NI-CAN CVI header file (nican.h) in not consistent across versions. |
714191 | NI USB-847x devices can lose frames or cause a system crash while transmitting. |
717841 | Repeatedly calling ncConfig with interface numbers larger than 260 (e.g., CAN99999) can lead to an unhandled exception and crash in ncConfig. |
以下は、NI-CAN 2.7.4からNI-CAN 2.7.5の間に修正された問題 (バグ) のタイトルとIDです。バグIDが分っている場合は、この一覧で修正状況を確認できます。このリストは、NI-CANの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。
バグID | 修正された問題 |
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361899 | Memory corruption possible when reading data in LabVIEW. |
以下は、NI-CAN 2.7.2からNI-CAN 2.7.3の間に修正された問題 (バグ) のタイトルとIDです。バグIDが分っている場合は、この一覧で修正状況を確認できます。このリストは、NI-CANの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。
バグID | 修正された問題 |
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251950 | System hangs with ncAction Start when Log Start Trigger attribute is enabled. |
282965 | USB CAN modules disappear from MAX when multiple processes are executed at the same time. |
以下は、NI-CAN 2.7.1からNI-CAN 2.7.2の間に修正された問題 (バグ) のタイトルとIDです。バグIDが分っている場合は、この一覧で修正状況を確認できます。このリストは、NI-CANの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。
バグID | 修正された問題 |
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145168 | MUX in Motorola byte order does not work properly when sending less than a full 8-byte frame. |
242580 | Scheduler assertion error on NI PXI-8109 real-time controller when using ports on two different devices. |
以下は、NI-CAN 2.6.2からNI-CAN 2.7.1の間に修正された問題 (バグ) のタイトルとIDです。バグIDが分っている場合は、この一覧で修正状況を確認できます。このリストは、NI-CANの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。
バグID | 修正された問題 |
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142729 | NI USB-8473s synchronization fails with traffic on the bus. |
226671 | Error R6030 when compiling NI-CAN application in Visual Studio 2008. |
233936 | The nctInitStart function fails with NI-XNET compatibility error. |
以下は、NI-CAN 2.6.1からNI-CAN 2.6.2の間に修正された問題 (バグ) のタイトルとIDです。バグIDが分っている場合は、この一覧で修正状況を確認できます。このリストは、NI-CANの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。
バグID | 修正された問題 |
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139394 | Terminating an NI-CAN process on one CAN port might affect other CAN ports or cards. |
以下は、NI-CAN 2.7.2.6からNI-CAN 2.6.1の間に修正された問題 (バグ) のタイトルとIDです。バグIDが分っている場合は、この一覧で修正状況を確認できます。このリストは、NI-CANの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。
バグID | 修正された問題 |
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122723 | Blue screen when removing an NI USB-847x or PCMCIA CAN interface while running an NI-CAN application on it. |
120242 | Warning states should not trigger a notification callback. |
以下は、NI-CAN 2.5.2からNI-CAN 2.6の間に修正された問題 (バグ) のタイトルとIDです。バグIDが分っている場合は、この一覧で修正状況を確認できます。このリストは、NI-CANの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。
バグID | 修正された問題 |
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103680 | Timeline Recovery attribute for ncWriteNetMult VI/function does not work. |
55364 | Importing a CAN database in MAX incorrectly changes datatype for extended arbitration IDs. |
93911 | Calling ncClose frequently may result in a firmware no response error. |
95354 | Notification functions/ncWait for Read operations do not work on NI-847x interfaces. |
42012 | Using the timestamped input read mode with 64 tasks causes a kernel overflow error. |
40750 | You cannot set the Single Shot property when the Network Interface Object is running. |
94653 | The ncOpen function/VI could fail to start communication fast computers. |
以下は、NI-CAN 2.5.1からNI-CAN 2.5.2の間に修正された問題 (バグ) のタイトルとIDです。バグIDが分っている場合は、この一覧で修正状況を確認できます。このリストは、NI-CANの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。
バグID | 修正された問題 |
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4DAGR870 | NI-CAN 2.5.1 does not install VIs to support synchronization between Traditional NI-DAQ and CAN for LabVIEW 8.5. |
以下は、NI-CAN 2.7.2.5からNI-CAN 2.5.1の間に修正された問題 (バグ) のタイトルとIDです。バグIDが分っている場合は、この一覧で修正状況を確認できます。このリストは、NI-CANの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。
バグID | 修正された問題 |
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47P90370 | Fixed an issue where the LIN firmware was incorrectly calculating the enhanced checksum using the unprotected ID. |
47ICPNSP | Fixed an issue where CAN objects would not restart correctly when the Network Interface is restarted. |
48H8PQ70 | Fixed an issue where the computer would crash when the function SetProcessWorkingSetSize() is used to increase buffer memory. |
従来のNI-DAQドライバソフトウェアはWindows VistaおよびWindows 7でサポートされていないため、以下のCAN/DAQ同期VIは、Windows VistaまたはWindows 7で使用できません。
NI-CANは、Vector社のCANdbまたはCANdb++ Editorを使用して作成されたCANdbネットワークファイルをサポートします。CANdbファイルからの情報は、Measurement & Automation Explorer (MAX) で、またはNI-CAN Channel APIとともに使用できます。詳細については、『NI-CAN Help』の「Using the Channel API」を参照してください。
NI-CANは、Vector社製品のCANモジュールを使用して作成されたCANdbネットワークファイルをサポートします。NI-CANは、J1939、ISO11783、NMEA2000などの上位階層CANプロトコルのモジュールを使用して作成されたCANdbファイルを完全にはサポートしていません。このようなモジュールでサポートされている機能を表示するには、CANdbファイルをMAXにインポートします。NI-CANでは、サポートされていないオブジェクトに対してエラーダイアログが表示され、このようなオブジェクトには赤いマークが付きます。たとえば、マルチフレームメッセージ (8バイト以上) のJ1939プロトコルは、NI-CANの現行バージョンではサポートされていません。
NI-CAN 2.4以降では、複数の新規Frame API属性が用意されています。旧バージョンのNI-CANで作成されたLabVIEWのVIがある場合、NI-CAN 2.4以降にアップグレードしても、自動的にAttrId入力の定数または制御器を更新するわけではありません。新規の属性を使用するには、更新されたしたNI-CAN VIのAttrId入力を使用して、旧バージョンの定数および制御器を置換してください。
新規のFrame API属性を使用しない場合は、互換性の目的で古いバージョンの定数と制御器の使用を続けることができます。
この問題は、LabVIEWのChannel APIには適用されません。Get/Set Property関数は多態性VIとして提供されるので、Get/Set Property関数は自動的に更新されます。
コマンドライン引数を使用してインストーラのユーザインタフェースおよびダイアログボックスの一部またはすべてを非表示にすることにより、ほとんどのNI製品のインストールを自動化できます。
インストールしようとしているNI製品にMicrosoft .NET 4.0が使用されている場合は、NIソフトウェアがインストールされる前に.NETインストーラが実行されるため、NIソフトウェアのインストールが始まる前にマシンの再起動が必要になる場合があります。.NETによる再起動を回避するには、NIソフトウェアをインストールする前に別途.NET 4.0をインストールしてください。
NI製品のインストールの自動化の詳細については、以下の技術サポートデータベース記事を参照してください。
Windowsオペレーティングシステムの最新バージョンであるMicrosoft Windows 10では、以前のバージョンと比べて機能が大幅に変更されています。Windows 10には、新機能が追加されているほか、Windows 7とWindows 8からの機能も統合されています。NIのWindows 10サポートについては、ni.com/windows10を参照してください。
NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1にインストールすると、LabVIEW、Measurement & Automation Explorer (NI MAX)、およびNI 起動ツールなどのNIアプリケーションソフトウェア製品へのショートカットを含む新しいタイルがアプリ画面に表示されます。NIのWindows 8.1サポートについては、ni.com/windows8を参照してください。
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