LabVIEW 2020 Real-Timeモジュール Readme

2020年3月

このファイルには、システム要件、インストール手順、および既知の問題など、LabVIEW Real-Timeモジュールに関する重要な情報が記載されています。

概要

システム要件

サポートされているオペレーティングシステム

アプリケーションソフトウェアのサポート

インストール手順

製品のセキュリティおよび重要な更新

既知の問題

バグの修正

ヘルプにアクセスする

サンプルを検索する

NI製品のインストールを自動化する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 10で使用する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1で使用する

Real-Timeモジュールは、2021年にWindows 7 (32および64ビット)、Windows Server 2008 R2、およびすべての32ビットWindowsオペレーティングシステムのサポートを終了

NIソフトウェアは、2022年にPhar Lap ETS Real-Timeオペレーティングシステムのサポートを終了

法的情報


概要

Real-Timeモジュールは、信頼性の高い、スタンドアロンの組込システムをグラフィカルなプログラミング環境で作成できる包括的なソリューションです。LabVIEW開発環境へのアドオンとして、Real-Timeモジュールは、CompactRIOコントローラ、CompactDAQコントローラ、CompactRIO Single-Boardコントローラ、PXIコントローラ、またはビジョンシステムも含む組込ハードウェアデバイスでダウンロードおよび実行できる、グラフィカルな確定的アプリケーションの開発とデバッグに役立ちます。

システム要件

Real-Timeモジュールには以下の要件があります。

  • LabVIEW 2020開発システムおよびLabVIEWプロフェッショナル開発システム (32ビット)
  • LabVIEWで推奨される最小容量プラス200 MBのディスク容量

その他のシステム要件とLabVIEWでサポートされているオペレーティングシステムについては、『LabVIEW Readme』を参照してください。

メモ

  • Real-TimeモジュールはLabVIEW (32ビット) のみと互換性があります。そのため、64ビットのOSを使用する場合でもLabVIEW (32ビット) がインストール済みである必要があります。
  • ホストコンピュータのLabVIEWで設計するアプリケーションのサイズによっては、LabVIEWで推奨される最小メモリよりも多くのメモリが必要な場合があります。

サポートされているオペレーティングシステム

Real-Timeモジュールは、アプリケーション開発に以下のオペレーティングシステムをサポートしています。

  • Windows 10 (バージョン 1809)/8.11/7 SP12
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2012 R21
  • Windows Server 2008 R2 SP12

1 NIソフトウェアは、VC2015ランタイムおよび.NET 4.6.2をインストールします。Windows 8.1およびWindows Server 2012 R2でこれらをサポートするには、Microsoft更新プログラムが必要です。これらの更新プログラムのインストール方法については、Microsoft KB2919442およびKB2919355を参照してください。

2 NIソフトウェアは、SHA-256証明書により署名されています。Windows 7 SP1、Windows Embedded Standard 7 SP1、およびWindows Server 2008 R2 SP1でSHA-256をサポートするには、Microsoft更新プログラムが必要です。このセキュリティ更新のインストール方法については、Microsoft KB3033929を参照してください。

メモ  

  • 今後のOSサポートについては、「Real-Timeモジュールは、2021年にWindows 7 (32および64ビット)、Windows Server 2008 R2、およびすべての32ビットWindowsオペレーティングシステムのサポートを終了」を参照してください。

  • Real-TimeモジュールによるWindows Vista、Windows XP、Windows Server 2003、およびサービスパックなしのWindows 7のサポートは、2016年に終了しました。LabVIEW Real-TimeモジュールをサポートされていないOSにインストールしたり、その上で実行したりすることはできません。サポートされていないOSに、LabVIEW Real-Timeモジュールが使用されているアプリケーションをデプロイまたは配布することはできません。また、LabVIEW Real-Timeモジュールがインストールされているコンピュータで作成されたインストーラは、サポートされていないOS上で実行されている、いかなるバージョンのLabVIEW、LabWindows™/CVI™、NI TestStand™、またはMeasurement Studioとも一緒に使用することはできません。

    2016年に変更されたOSサポートの詳細については、ni.com/r/OSSupport2016を参照してください。

  • Windows 32ビットオペレーティングシステムのサポートでは、物理アドレス拡張 (PAE) を無効にする必要がある場合があります。これによりシステムが受ける影響および必要な対策については、ni.com/r/PAESupportを参照してください。

Real-Timeモジュールでは、以下のリアルタイムオペレーティングシステム (RTOS) がインストールされます。ターゲットがどのRTOSを使用するかについての情報は、RTターゲットハードウェアのドキュメントを参照してください。

  • NI Linux Real-Time
  • Phar Lap ETS
  • VxWorks

メモ  各RTOSはLabVIEW機能のサブセットのみをサポートします。各RTOSでサポートしていないLabVIEWの機能と注意事項のリストは、『LabVIEWヘルプ』の目次タブでReal-Timeモジュール→Real-Timeオペレーティングシステムブックを参照してください。

アプリケーションソフトウェアのサポート

LabVIEW 2020 Real-Timeモジュールでは、以下のアプリケーションソフトウェアバージョン (サービスパックを含む) がサポートされています。

アプリケーションソフトウェア Real-Timeモジュールでサポートされているバージョン
LabVIEW 2020 (32ビットのみ)

インストール手順

Real-Timeモジュールは、NI パッケージマネージャを使用してインストールします。NIソフトウェアがインストールされていない場合は、NIソフトウェアをインストールするために、Real-TimeモジュールによりNI パッケージマネージャがインストールされます。NI パッケージマネージャは、ni.com/r/NIPMDownloadからダウンロードできます。NI パッケージマネージャを使用してNI ソフトウェアをインストール、削除、およびアップグレードする方法については、『NI パッケージマネージャマニュアル』を参照してください。

LabVIEWプラットフォームメディアを使用して、Real-Timeモジュールを含むすべてのLabVIEW製品をインストールすることもできます。LabVIEWプラットフォームメディアを追加注文するには、NI Webサイトをご参照ください。

LabVIEWプラットフォームメディアを使用してソフトウェアをインストールする場合は、LabVIEWプラットフォームメディアを挿入し、画面に表示される手順に従ってLabVIEW、モジュール、ツールキット、およびドライバをインストールします。ポップアップが表示されたら、NIユーザアカウントにログインし、NI製品をアクティブ化します。ライセンスをボリュームライセンスサーバで管理している場合は、Eメールでボリュームライセンスファイルが送付されます。

メモ

  • Windows Updateが有効になっている場合、Windows UpdateがMicrosoft Visual C++ 2015 ランタイムのインストールと競合して、インストールプロセスが停止することがあります。この問題の詳細と解決法については、ni.com/r/exjq43を参照してください。
  • この製品をNIソフトウェアスイートまたはNI製品バンドルの一部として購入した場合は、同梱されているインストールメディアからこの製品をインストールできます。
  • ソフトウェアに含まれているシリアル番号を使用し、Advanced Signal Processingツールキットをアクティブ化します。Real-Timeモジュールのアクティブ化の詳細については、ナショナルインスツルメンツソフトウェアのアクティブ化を参照してください。

RTターゲットに日本語と中国語をインストールし使用する方法

RTターゲットにインストールして日本語および中国語を使用するには、Real-Timeモジュールを開発用コンピュータにインストール後に以下の手順を実行してください。

  1. NI Measurement & Automation Explorer (NI MAX) でLabVIEW Real-Timeソフトウェアインストールウィザードを使用して、RTターゲットにLanguage Support for JapaneseまたはLanguage Support for Simplified Chineseソフトウェアコンポーネントをインストールします。LabVIEW Real-Timeソフトウェアウィザードの詳細については、『Measurement & Automation Explorerヘルプ』を参照してください。
  2. システム設定タブを開き、ロケールから日本語または簡体中国語を選択します。

メモ  RTターゲットのディレクトリ名またはファイル名に日本語または簡体字中国語を使用することはできません。

RTターゲットを構成する

NI MAXを使用して、RTターゲットを構成し、ターゲットにソフトウェアとドライバをインストールします。NI MAXは、NI パッケージマネージャまたはLabVIEWプラットフォームメディアからインストールできます。

  • ネットワーク接続されたRTターゲット―MAXでヘルプ→MAXヘルプを選択して表示される『Measurement & Automation Explorerヘルプ』の「リモートシステム」ブックを参照してください。
  • デスクトップPCターゲット―デスクトップコンピュータをネットワークRTターゲットとして構成する方法については、『デスクトップコンピュータをReal-TimeモジュールでRTターゲットとして使用する』ドキュメントを参照してください。labview\manualsディレクトリを参照し、RT_Using_PC_as_RT_Target.pdfをダブルクリックしてドキュメントを開きます。

メモ  NI Web-Based Monitoring and ConfigurationをRTターゲットにインストールすると、Webブラウザを使用して、ターゲットで一般的な監視およびタスクの構成を行うことができます。NI Web-based Configuration & Monitoringの詳細については、『LabVIEWヘルプ』の目次タブで基本機能→プロジェクトとターゲットを操作する→操作手順→ウェブブラウザでリモートデバイスを監視および構成するを参照してください。

製品のセキュリティおよび重要な更新

NI製品のセキュリティに関する通知を表示または受信登録するには、ni.com/securityを参照してください。NIからの重要な更新の情報については、ni.com/critical-updatesを参照してください。

既知の問題

ソフトウェアとドキュメントの既知の問題のリストはオンラインで参照できます。LabVIEW Real-Timeモジュールの既知の問題の最新リストについては、ni.com/r/lvrt2020kilを参照してください。

バグの修正

以下は、Real-Timeモジュールで修正された一部の問題のIDとタイトルです。このリストは、Real-Timeモジュールの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。バグIDがわかっている場合は、この一覧でその修正状況を確認できます。

ID 修正された問題
983767 Auto-indexing maps on LabVIEW Real-Time can lead to crash or invalid data.
979120 In certain situations, unrecoverable errors do not lead to crashes on Phar Lap ETS targets.
217701 Using an IMAQ Image Display Control with Embedded UI enabled leads to crash.

ヘルプにアクセスする

Real-Timeモジュールについての情報は、LabVIEWからヘルプ→LabVIEWヘルプを選択することでアクセス可能な、『LabVIEWヘルプ』を参照してください。

サンプルを検索する

LabVIEWからヘルプ→サンプルを検索を選択して、NI サンプルファインダを起動します。Real-Timeモジュール用のLabVIEWサンプルは、labview\examples\Real-Time Moduleディレクトリにあります。サンプルVIをアプリケーションに合わせて変更したり、1つまたは複数のサンプルから作成したVIにコピーして貼り付けたりすることができます。

NI製品のインストールを自動化する

コマンドライン引数を使用してインストーラのユーザインタフェースおよびダイアログボックスの一部またはすべてを非表示にすることにより、ほとんどのNI製品のインストールを自動化できます。

インストールしようとしているNI製品でMicrosoft .NET 4.6.2が使用されている場合は、NIソフトウェアがインストールされる前に.NETインストーラが実行され、NIソフトウェアのインストールが開始する前にマシンの再起動が必要になることがあります。.NETによる再起動を回避するには、NIソフトウェアをインストールする前に別途.NET 4.6.2をインストールしてください。

NI製品のインストールの自動化の詳細については、『NI パッケージマネージャマニュアル』の「インストーラを自動化する」を参照してください。

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 10で使用する

Windowsオペレーティングシステムの最新バージョンであるMicrosoft Windows 10では、以前のバージョンと比べて機能が大幅に変更されています。Windows 10には、新機能が追加されているほか、Windows 7とWindows 8からの機能も統合されています。NIのWindows 10サポートについては、ni.com/windows10を参照してください。

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1で使用する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1にインストールすると、LabVIEW、Measurement & Automation Explorer (NI MAX)、およびNI 起動ツールなどのNIアプリケーションソフトウェア製品へのショートカットを含む新しいタイルがアプリ画面に表示されます。NIのWindows 8.1サポートについては、ni.com/windows8を参照してください。

Real-Timeモジュールは、2021年にWindows 7 (32および64ビット)、Windows Server 2008 R2、およびすべての32ビットWindowsオペレーティングシステムのサポートを終了

Real-Timeモジュールは、2021年にWindows 7 (32および64ビット)、Windows Server 2008 R2、およびすべての32ビットWindowsオペレーティングシステムのサポートを終了します。この製品の2021年5月1日以降に出荷されるバージョンは、これらのOSにインストールしたり、その上で実行したりすることはできません。NIオペレーティングシステムのサポートの詳細については、ni.com/r/win32bitsupportを参照してください。

NIソフトウェアは、2022年にPhar Lap ETS Real-Timeオペレーティングシステムのサポートを終了

NIソフトウェアは、2022年にPhar Lap ETS Real-Timeオペレーティングシステムのサポートを終了します。この製品の2022年5月1日以降に出荷されるバージョンは、このOSにインストールできなかったり、正常に動作しない可能性があります。Phar Lapとその代替品であるNI Linux Real-Timeのサポートの今後の予定については、ni.com/r/xf35k1を参照してください。NI Linux Real-Timeが稼働しているPXIコントローラでサポートされているハードウェアについては、ni.com/r/b7g5wiを参照してください。


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エンドユーザ使用許諾契約 (EULA) 及び他社製品の法的注意事項はインストール後の以下の場所にあります。

  • 注意事項は、<National Instruments>¥_Legal Information及び<National Instruments>ディレクトリにあります。
  • EULAは、<National Instruments>¥Shared¥MDF¥Legal¥licenseディレクトリにあります。
  • NI製品で作成したインストーラに法的情報を組み込む方法については、<National Instruments>¥_Legal Information.txtを確認してください。

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