LabVIEW 2016 Real-Timeモジュール Readme

2016年6月


このファイルには、Real-Timeモジュールのシステム要件、インストール手順、LabVIEW 2016 Real-Timeモジュールで修正された主なバグの一覧、および既知の問題など、重要な情報が記載されています。


概要

システム要件

サポートされているオペレーティングシステム

アプリケーションソフトウェアのサポート

インストール手順

NIソフトウェアでのMicrosoft Windows 7、Windows Vista、Windows XP、およびWindows Server 2003のサポート

製品のセキュリティおよび重要な更新

既知の問題

バグの修正

アップグレードおよび互換性の問題

ヘルプにアクセスする

サンプルを検索する

NI製品のインストールを自動化する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 10と使用する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1と使用する

法的情報


概要

LabVIEW Real-Timeモジュールは、信頼性の高い、スタンドアロンの組込システムをグラフィカルなプログラミング環境で作成できる包括的なソリューションです。LabVIEW開発環境へのアドオンとして、LabVIEW Real-Timeモジュールは、NI CompactRIO、NI CompactDAQ、NI Single-Board RIO、PXI、ビジョンシステム、または他社製PCも含む組込ハードウェアデバイスでダウンロードおよび実行できる、グラフィカルな確定的アプリケーションの開発とデバッグに役立ちます。


システム要件

LabVIEW Real-Timeモジュールには以下の要件があります。


  • LabVIEW 2016開発システムおよびLabVIEWプロフェッショナル開発システム(32ビット)
  • LabVIEWで推奨される最小容量プラス200 MBのディスク容量

その他のシステム要件とLabVIEW 2016でサポートされているオペレーティングシステムについては、『LabVIEW Readme』を参照してください。


メモ:


  • Real-TimeモジュールはLabVIEW(32ビット)のみと互換性があります。そのため、64ビットのOSを使用する場合でもLabVIEW(32ビット)がインストール済みである必要があります。
  • ホストコンピュータのLabVIEWで設計するアプリケーションのサイズによっては、LabVIEWで推奨される最小メモリよりも多くのメモリが必要な場合があります。

サポートされているオペレーティングシステム

Real-Timeモジュールは、アプリケーション開発に以下のオペレーティングシステムをサポートしています。


  • Windows 10/8.11/7 SP12
  • Windows Server 2012 R21
  • Windows Server 2008 R2 SP12

1 NIソフトウェアは、VC2015ランタイムおよび.NET 4.6.1をインストールします。Windows 8.1およびWindows Server 2012 R2でこれらをサポートするには、Microsoft更新が必要です。これらの更新のインストール方法については、Microsoft KB2919442およびKB2919355を参照してください。


2 NIソフトウェアは、SHA-256証明書により署名されています。Windows 7 SP1、Windows Embedded Standard 7 SP1、およびWindows Server 2008 R2 SP1でSHA-256をサポートするには、Microsoft更新が必要です。このセキュリティ更新のインストール方法については、Microsoft KB3033929を参照してください。


Real-Timeモジュールでは、以下のリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)がインストールされます。ターゲットがどのRTOSを使用するかについての情報は、RTターゲットハードウェアのドキュメントを参照してください。


  • NI Linux Real-Time
  • Phar Lap ETS
  • VxWorks

メモ  各RTOSはLabVIEW機能のサブセットのみをサポートします。各RTOSでサポートしていないLabVIEWの機能と注意事項のリストは、『LabVIEWヘルプ』の目次タブでReal-Timeモジュール→Real-Timeオペレーティングシステムブックを参照してください。


アプリケーションソフトウェアのサポート

以下の表には、LabVIEW 2016 Real-Timeモジュールでサポートされているアプリケーションソフトウェア(サービスパックを含む)のバージョンがリストされています。


アプリケーションソフトウェア 製品でサポートされているバージョン
LabVIEW 2016(32ビットのみ)

インストール手順

LabVIEW 2016プラットフォームメディアを使用して、Real-Timeモジュールを含むすべてのLabVIEW製品をインストールすることができます。インストール手順とシステム要件については、LabVIEWプラットフォームメディアの『LabVIEWインストールガイド』を参照してください。


LabVIEWプラットフォームメディアを追加注文するには、NIのウェブサイトをご参照ください。


メモ  この製品をNIソフトウェアスイートまたはNI製品バンドルの一部として購入した場合は、それらのインストールメディアからこの製品をインストールできます。


RTターゲットに日本語と中国語をインストールし使用する方法

RTターゲットにインストールして日本語および中国語を使用するには、Real-Timeモジュールを開発用コンピュータにインストール後に以下の手順を実行してください。


  1. NI Measurement & Automation Explorer(NI MAX)でLabVIEW Real-Timeソフトウェアインストールウィザードを使用して、RTターゲットにLanguage Support for JapaneseまたはLanguage Support for Simplified Chineseソフトウェアコンポーネントをインストールします。LabVIEW Real-Timeソフトウェアウィザードの詳細については、『Measurement & Automation Explorerヘルプ』を参照してください。
  2. システム設定タブを開き、ロケールから日本語または簡体中国語を選択します。

メモ  RTターゲットのディレクトリ名またはファイル名に日本語または簡体字中国語を使用することはできません。


RTターゲットを構成する

NI MAXを使用して、RTターゲットを構成し、ターゲットにソフトウェアとドライバをインストールします。NI MAXはLabVIEWプラットフォームメディアからインストールできます。


  • ネットワーク接続されたRTターゲット―MAXでヘルプ→MAXヘルプを選択して表示される『Measurement & Automation Explorerヘルプ』の「リモートシステム」ブックを参照してください。
  • デスクトップPCターゲット―デスクトップコンピュータをネットワークRTターゲットとして構成する方法については、『デスクトップコンピュータをReal-TimeモジュールでRTターゲットとして使用する』ドキュメントを参照してください。labview\manualsディレクトリを参照し、RT_Using_PC_as_RT_Target.pdfをダブルクリックしてドキュメントを開きます。

メモ  NI Web-Based Monitoring and ConfigurationをRTターゲットにインストールすると、ウェブブラウザを使用して、ターゲットで一般的な監視およびタスクの構成を行うことができます。NI Web-based Configuration & Monitoringの詳細については、『LabVIEWヘルプ』の目次タブで基本機能→プロジェクトとターゲットを操作する→操作手順→ウェブブラウザでリモートデバイスを監視および構成するを参照してください。


LabVIEW 2016 Real-TimeモジュールはMicrosoft Windows 7 RTM、Windows Vista、Windows XP、Windows Server 2003のサポートを終了

このリリースで、LabVIEW Real-TimeモジュールによるMicrosoft Windows 7 RTM(サービスパックなし)、Windows Vista、Windows XP、およびWindows Server 2003のサポートは終了します。LabVIEW 2016 Real-Timeモジュール以降は、サポートされていないOSにインストールしたり、その上で実行したりできません。サポートされていないOSに、LabVIEW 2016 Real-Timeモジュールが使用されているアプリケーションをデプロイまたは配布することはできません。また、LabVIEW 2016 Real-Timeモジュールがインストールされているコンピュータで作成されたインストーラは、サポートされていないOS上で実行されている、すべてのバージョンのLabVIEW、LabWindows™/CVI™、NI TestStand™、またはMeasurement Studioと一緒に使用できません。


2016年に変更されたOSサポートの詳細については、技術サポートデータベース79UC78LS(Why Does my LabVIEW, LabWindows/CVI, Measurement Studio, or TestStand Built Installer Fail on Windows XP/Vista and Server 2003?)を参照してください。


製品のセキュリティおよび重要な更新

NI製品のセキュリティに関する通知を表示または受信登録するには、ni.com/securityを参照してください。NIからの重要な更新の情報については、ni.com/critical-updatesを参照してください。


既知の問題

ソフトウェアとドキュメントの既知の問題のリストはオンラインで参照できます。Real-Timeモジュールの既知の問題の最新リストについては、NIのウェブサイトを参照してください。


バグの修正

以下は、Real-Timeモジュールで修正された一部の問題のIDとタイトルです。このリストは、Real-Timeモジュールの現行バージョンで修正された問題をすべて網羅しているわけではありません。バグIDをご存知の場合、この一覧で修正状況を確認いただけます。


ID Fixed Issue
544225 Using the Value (Signaling) property with front panel controls on an embedded UI VI registers multiple events.
535980 The Value Change Event»Old Value property does not return a valid value when using an event structure on x64 real-time targets.
522374 Calibration procedure of a touch-screen monitor in NI Linux Real-Time does not adapt to screen resolution.

アップグレードおよび互換性の問題

Real-Timeモジュールの旧バージョンにおける変更点については、ni.com/manualsで利用可能な、旧バージョンの『LabVIEW Real-Timeモジュール リリースおよびアップグレードノート』を参照してください。


メモ  『LabVIEW Real-Timeモジュール リリースおよびアップグレードノート』ドキュメントは、2016リリースから廃止されました。


ヘルプにアクセスする

Real-Timeモジュールについての情報は、LabVIEWからヘルプ→LabVIEWヘルプを選択することでアクセス可能な、『LabVIEWヘルプ』を参照してください。


サンプルを検索する

LabVIEWからヘルプ→サンプルを検索を選択して、NIサンプルファインダを起動します。Real-Timeモジュール用のLabVIEWサンプルは、labview\examples\Real-Time Moduleディレクトリにあります。サンプルVIをアプリケーションに合わせて変更したり、1つまたは複数のサンプルから作成したVIにコピーして貼り付けたりすることができます。


NI製品のインストールを自動化する

コマンドライン引数を使用してインストーラのユーザインタフェースおよびダイアログボックスの一部またはすべてを非表示にすることにより、ほとんどのNI製品のインストールを自動化できます。ただし、2012年8月リリース(NIインストーラのバージョン 3.1以降を使用した製品)以降は、NIソフトウェアのサイレントインストール時またはその前に追加ステップを実行する必要がある場合があります。


インストールしようとしているNI製品にMicrosoft .NET 4.0が使用されている場合は、NIソフトウェアがインストールされる前に.NETインストーラが実行されるため、NIソフトウェアのインストールが始まる前にマシンの再起動が必要になる場合があります。.NETによる再起動を回避するには、NIソフトウェアをインストールする前に別途.NET 4.0をインストールしてください。


NI製品のインストールの自動化の詳細については、以下の技術サポートデータベース記事を参照してください。


NIソフトウェアをMicrosoft Windows 10と使用する

Windowsオペレーティングシステムの最新バージョンであるMicrosoft Windows 10では、以前のバージョンと比較すると機能が大幅に変更されています。Windows 10には、新機能が追加されているほか、Windows 7とWindows 8からの機能も融合されています。Windows 10におけるNIのサポートについては、ni.com/windows10を参照してください。


NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1と使用する

NIソフトウェアをMicrosoft Windows 8.1にインストールすると、LabVIEW、Measurement & Automation Explorer(NI MAX)、およびNI 起動ツールなどのNIアプリケーションソフトウェア製品へのショートカットを含む新しいタイルがアプリ画面に表示されます。Windows 8.1におけるNIのサポートについては、ni.com/windows8 を参照してください。



法的情報

著作権


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エンドユーザ使用許諾契約及び他社製品の法的注意事項


エンドユーザ使用許諾契約(EULA)及び他社製品の法的注意事項はインストール後の以下の場所にあります。


  • 注意事項は、<National Instruments>¥_Legal Information及び<National Instruments>ディレクトリにあります。
  • EULAは、<National Instruments>¥Shared¥MDF¥Legal¥licenseディレクトリにあります。
  • NI製品で作成したインストーラに法律情報を組み込む方法については、<National Instruments>¥_Legal Information.txtを確認してください。

米国政府の権利の制限


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National Instrumentsの製品を保護する特許については、ソフトウェアで参照できる特許情報(ヘルプ→特許)、メディアに含まれているpatents.txtファイル、又はni.com/patentsからアクセスできるNational Instruments Patent Noticeのうち、該当するリソースから参照してください。


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