NI Xシリーズ63xxアップグレードガイド

USB/PCI Express/PXI Express対応NI Xシリーズ63xxデバイスは、オンボードタイミング/トリミング機能が大幅に改善され、マルチコアPCに対応するよう最適化されています。この数年以内に購入したデスクトップPCなら、おそらくPCI Expressスロットが少なくとも1つは搭載されているはずです。

Xシリーズの機能とメリットに関する詳細については、NI Xシリーズとは？を参照してください。 Xシリーズを使用するために現在のデータ収集システムをアップグレードするのは簡単です。また多くの場合、これらのデバイスは以前作成したアプリケーションやテストフィクスチャとともに問題なく動作します。 ただし、100 MHzに向上されたタイムベースやその他の機能改善により、ソフトウェアで多少の修正が必要になる場合があります。 

PCI ExpressおよびPXI Express Xシリーズデバイスは、ほとんどのNIデータ収集デバイスと同じ68ピンVHDCIコネクタを使用しています。多チャンネル信号調節にも、BNC-2120、SCB-68、SCXIなど同じケーブルとアクセサリを使用することができます。

図1.VHDCIコネクタを搭載したPCI ExpressおよびPXI ExpressXシリーズデバイスでは、既存のNI Mシリーズケーブル/アクセサリを利用できます。

また、すべてのUSB/PCI Express/PXI Express Xシリーズデバイスのピン配列は、NI MシリーズおよびSシリーズのデータ収集デバイスとの下位互換性を考慮して設計されています。

PCI Express/PXI Express Xシリーズデバイスには、NI-DAQmx 9.0以上が必要です。USB Xシリーズデバイスには、NI-DAQmx 9.2以上が必要です。

アプリケーション内でNI-DAQmx関数呼び出しを行う際は、Xシリーズデバイスの正しいデバイス名を参照する必要があります。デバイス名は、NI Measurement & Automation Explorer（MAX）構成ユーティリティで参照できます。MシリーズデバイスをXシリーズデバイスに交換する場合は、2通りの方法でアプリケーションをアップデートできます。

1. MAXで、Xシリーズデバイス名を既存のMシリーズデバイス名に変更します。これで重複した名前の使用を避けることができます。図2はMAX画面を示しています。

図2. MAXでデバイス名を変更するには、デバイスを右クリックして「名前の変更」を選択します。

2. アップデートするアプリケーションで、Mシリーズデバイス名への参照をすべて新しいXシリーズデバイス名に変更します。
   

表1は、チャンネル数とサンプリングレートがMシリーズデバイスに最も近いXシリーズデバイスを示しています。