確度は、デバイスの指標で、測定した信号の真の値を表す能力です。確度は通常、5V ±1%など、指定値の割合として表されます。

信号特性

信号特性を知ることで、正しい設定を選択し、測定確度を向上することができます。特性には、以下が含まれます。

  • ピーク-ピーク値: このパラメータの単位はVで、信号電圧の最大変化を示します。任意の時間におけるVは、Vpk-pk = Vmax – Vminとなります。ピーク-ピーク値は、垂直感度または入力アンプのゲインに影響します。ピーク-ピーク値が分からない場合は、最大入力レンジから開始して、最大ダイナミックレンジでも信号がクリップされずに波形がデジタル化できるまで入力レンジを小さくします。最大入力レンジについては、各デジタイザの仕様を参照してください。以下の図は、異なるレンジにおいて600 mVpk-pk信号の分解能に与える影響を示します。

  • ソースインピーダンス: 通常、デジタイザのパスバンドには1 MΩの入力抵抗があります。ソースインピーダンスが大きい場合は、振幅器の入力で信号が減衰するため、測定が不正確になります。ソースインピーダンスが不明で大きいと予測できる場合は、プローブで減衰比を変更してデータを集録します。入力抵抗の他に、すべてのデジタイザおよびプローブには抵抗と並行して入力キャパシタンスが存在します。このキャパシタンスは、抵抗とほぼ同じように測定の妨げになります。
  • 入力周波数: サンプリングレートが入力最大周波数成分の2倍より小さい場合、サンプリングレートの半分以上となる周波数成分は、低周波数でのパスバンドにおいてエイリアスとなり、パスバンドの他の周波数と区別がつかなくなります。信号の最大周波数が不明な場合は、エイリアスを防ぐためにデジタイザの最大サンプリングレートから開始し、十分な波形のサイクルまたは必要な情報が表示されるまでデジタイザのサンプリングレートを下げます。詳細については、ナイキスト定理を参照してください。
  • 一般的な信号の形状: 一部の信号は、通常のトリガ方法によって簡単に集録できます。数回におけるトリガレベルの反復で、安定した表示が可能となる場合もあります。この方法は、正弦波、三角波、方形波、およびノコギリ波で使用できます。不規則なパルス列、ラントパルス、過度信号など見分けにくい波形は集録が困難です。以下の図は、集録が困難なパルス列トリガの例を示します。

    トリガイベントが「状態1」で発生するのが理想ですが、信号がトリガレベルを超えるため、計測器が「状態2」でトリガする場合があります。トリガイベントで時間を指定して、その時間内で発生する別のトリガを無視することができるトリガホールドオフ機能を使用することで、複雑な信号処理を行わずにこの問題を解決することができます。適切なホールドオフ値を設定すると、上記の図に示される波形は、「状態2」および「状態4」を無視し、適切に波形を集録することが可能となります。
  • 入力カプリング: 多くのデジタイザでは、入力チャンネルをDCカプリングまたはACカプリングに設定できます。DCカプリングでは、DC信号および低周波数成分が減衰することなく通過させることができます。これに対し、ACカプリングはDCオフセットを除去し、信号の低周波数成分を減衰します。この機能は、12 Vの電源のスイッチングノイズなど、大きなDCオフセットを含むAC信号の詳細情報を取り出すために使用できます。カプリングに関係なく注意すべき入力制限については、デジタイザの仕様を参照してください。